「うちには関係ない」で終わらせない―中小企業のAI活用の始め方

生成AIの重要性は多くの経営者が感じているものの、実務に活かせている会社はまだ多くありません。
単発で質問してみた、文章を作らせてみた、という段階にとどまり、日々の業務改善や経営判断に組み込むところまでは至っていない、というのが実情です。
AI化が進まない背景には、
①「うちには関係ない」「よくわからない」と先送りにしてしまう
②「この業界は紙の書類が多いから無理」という思い込み
③変化そのものを嫌う組織風土
という3つの壁があります。いずれも、AI・システム化を「重要だが緊急ではない」テーマとして後回しにしてしまうことが根本原因です。時間軸を目先の忙しさではなく、3〜5年先の会社のありたい姿に引き寄せて考えることで、取り組みの優先度を上げて捉え直すことができます。
始め方は、いきなり全社的な大改革を目指す必要はありません。ヒト・モノ・カネ・情報のうち、AI活用で最も変化を起こしやすいのは「情報」です。議事録作成や経理業務など、まずはバックオフィスのパソコン作業から着手するのが、無理のない入口になります。
※拙著『経営の仕組みが、中小企業の成長を加速させる』第6章でも、中小企業のAI・システム化の進め方を紹介しています。